スピード社レーザー・レーサー世界新100超え、着用禁止へ?
2008年12月29日14時43分
水泳で今年マークされた世界記録が100を超えた。英スピード社のレーザー・レーサー(LR)に代表される新型水着の影響で例年の3倍にのぼる。あまりの記録ラッシュに欧米の指導現場からは規制を求める声が再燃。国際水泳連盟(FINA)は来年2月、水着メーカーを集めて材料の基準見直しなどについて話し合うことを決めた。
世界記録は昨年が34。前回五輪があった04年でも35だった。それが今年は今月中旬の欧州短水路選手権で105に達した。ラッシュの引き金は2月のLR登場だ。体を締め付けて凹凸を補正。選手たちが「浮く感じがする」と話す効果は絶大だった。
国際水連は「速さや浮力、持久力の向上につながる道具を使ったり身につけたりしてはいけない」と定めている。LRは北京五輪前に問題なしとされたが、欧米のコーチたちは改めてこの規定をもとに議論しようとしている。
欧州短水路選手権後には英国のヘッドコーチが「ある意味ごまかしだ」と話して物議を醸した。LRなどは選手の能力をかさ上げしていると指摘し「(水着の 機能として)一線を超えた」。英メディアによると、欧州15カ国が合同でLRに含まれる素材の使用禁止などを求めたという。
豪州や米国はすでに若手のLR着用を禁止している。豪州のコーチからは日本水連に「国際水連に対して一緒に問いかけていこう」と連帯を呼びかける書簡が届いた。
日本水連は当面、事態の推移を見守る考え。平井伯昌(のりまさ)ヘッドコーチによると、秋の短水路W杯ではLRの使用比率が下がり、他社製も存在 感を示した。平井コーチは「何でもOKか、全部ダメかのどちらかと思うが、日本のメーカーも開発競争しているし、全部自由にしてもいいのではないか。みん な同じ条件でできればいいと思う」と話す。(阿久津篤史、ロンドン=村上研志)
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